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Updated 2026.09.03

Research

共有ドライブとマイドライブは、何が違うのか

ファイルの置き場所を「個人の領域」と「組織の領域」に分けるとき、実際に何が変わるのか。公式ドキュメントで確認できた定義と、移行の前に決めておくべきことを整理します。

調査結果の要点

公式ドキュメントによれば、共有ドライブ内のファイルは個人ではなく組織に属します。担当者が退職してアカウントが削除されても、その人が追加・作成したファイルは共有ドライブに残ると明記されています。マイドライブに置いたままだと、この前提が成り立ちません。置き場所の違いは、共有設定の違いではなく所有者の違いです。

  • 共有ドライブのファイルは、個人ではなく組織に属すると公式に定義されている
  • アカウントが削除されても、共有ドライブに追加されたファイルは残る
  • 共有ドライブへ移動すると、所有者が個人から組織へ変わる

移動の可否や上限は現行仕様であり変わります。実際に移行する時点で、必ず公式ドキュメントを確認してください。

なぜ置き場所を分けるのかを、仕様で確認する

「共有しておく」ことと「組織のものにしておく」ことは、同じではありません。

ファイルを共有すること自体は、どこに置いていてもできます。個人の領域に置いたまま共有設定を広げても、当面の業務は回ります。それでも置き場所を分ける理由があるとすれば、それは共有の範囲ではなく、所有者が誰になるかという点にあります。

この点について、Google の公式ドキュメントは明確です。ラーニング センターの「What you can do with shared drives」は、共有ドライブ内のファイルは個人ではなくチームに属すると記載しています。管理者向けヘルプの「What are shared drives?」も、共有ドライブ内のファイルは個人ではなく組織が所有すると記載しています。

ここでは、当社グループが置き場所を分けるときに実際に確認した項目を、公式ドキュメントの記載と対応させて整理します。確認日は各出典に記載しています。仕様は変わるため、実際に移行する時点で必ず一次情報を確認してください。

公式ドキュメントで確認できた違い

下記は、確認日時点の公式ドキュメントの記載にもとづく整理です。数値の上限を含む項目は変更されることがあります。

確認した観点公式ドキュメントの記載運用上の意味
ファイルの所有者共有ドライブ内のファイルは個人ではなくチーム・組織に属する担当者個人にひもづかない状態にできる
担当者の退職時アカウントが削除されても、共有ドライブに追加・作成されたファイルは残る引き継ぎのための移管作業が発生しにくい
移動したときの所有者共有ドライブへ移動すると、所有者が個人から組織へ変わる移動後にファイルを動かせる人の範囲が変わる
移動に必要な権限移動元のフォルダへの閲覧権限と、移動先の共有ドライブの管理者権限が必要移行は担当者が単独では完了しない場合がある
移動できない対象他の組織が所有するファイルは移動できない取引先と共同編集していたファイルは、そのままでは移せないことがある
一括移動の上限一度に移動できる件数や、移動先の合計件数・階層の深さに上限がある大量の移行は分割して行う前提で計画する

表は横にスクロールできます。

件数や階層の具体的な上限値は変更される可能性があるため、ここでは数値を掲載していません。実際の値は出典のページでご確認ください。

公式の記載から読み取れること

記載そのものは事実です。以下は、そこから当社グループが導いた解釈です。

  1. 「共有しているか」ではなく「誰のものか」で分かれる

    共有設定は後から変えられますが、所有者は置き場所によって決まります。組織として持ち続けたい情報は、共有設定を広げるのではなく、置き場所を変えるほうが前提に合っていると考えています。

  2. 退職時の作業が減るのは、移管が不要になるため

    アカウント削除後もファイルが残ると明記されているため、退職のたびに所有権を移す作業が発生しません。逆に、個人の領域に業務上の原本が残っている状態では、この作業が必ず発生します。

  3. 移動は「あとでまとめて」がやりにくい

    移動には移動先の管理者権限が必要で、他組織が所有するファイルは移動できず、一括移動には上限があります。運用を始めてから大量に移すより、置き場所を決めてから運用を始めるほうが負担が小さいと考えています。

  4. 移動によって、見える範囲が変わる場合がある

    公式ドキュメントには、フォルダを移動すると共有ドライブのメンバー全員がその内容を見られるようになる、という趣旨の注意があります。移す前に、そのフォルダの中身が組織内に開いてよいものかを確認する必要があります。

公式ドキュメントは、共有ドライブのファイルが個人ではなく組織に属すると明記している

置き場所を分けるときに決めておくこと

当社グループが実際に決めた項目です。仕様の確認とは別に、運用として決める必要がありました。

分ける前に決めること

  • 業務上の原本を、どちらの領域に置くか
  • 個人の領域に置いてよいのはどこまでか
  • 共有ドライブの単位を、部署で切るか業務で切るか
  • 誰が共有ドライブを作成・管理できるか
  • 外部と共同編集するファイルをどう扱うか

移行するときに確認すること

  • 移動先の管理者権限を持っているか
  • 移動対象に他組織が所有するファイルが混ざっていないか
  • 移動によって見える範囲が広がって困る内容がないか
  • 一度に移す量が上限に収まっているか
  • 移動後に、元の場所を参照している資料が残っていないか

当社グループでは、部署ではなく業務の単位で切りました。部署は変わりますが、業務は残るためです。ただしこれは組織の形によって変わる判断です。

現行仕様は変わります

現行仕様は変わります

この記事で扱った所有者の考え方は、製品の設計に関わる部分であり、比較的安定していると考えられます。一方で、一括移動の件数や階層の上限といった数値は変更されることがあります。当社は上限値をこの記事に記載していません。実際に移行を計画する時点で、出典として挙げた公式ドキュメントを開いて確認してください。

この記事で使っている言葉

個人の領域
利用者ごとに割り当てられた保存領域のこと。公式ドキュメントでは「マイドライブ」と表記されています。ここに置いたファイルは個人に属します。
組織の領域
チームや組織に属する保存領域のこと。公式ドキュメントでは「共有ドライブ」と表記されています。ここに置いたファイルは組織に属します。
原本
同じ情報が複数の場所にあるときに、どれを正しいものとして扱うかを決めた置き場所のこと。どちらの領域に置くかは、この決定に含まれます。
Research

この記事について

外部の一次情報を確認して整理した記事です。

First-hand experience

ピース・ビズグループが Google Workspace を全社で利用しており、ファイルの置き場所を個人領域と組織領域に分けて運用している中で確認した内容です。本記事の外部仕様は、下記の公式ドキュメントを実際に開いて確認したものに限っています。当社は Google Workspace の導入支援を提供していません。

参照した一次情報

Published
2026.09.03
Updated
2026.09.03
Published by
Peace Biz

FAQ

このテーマでよくいただく質問

できます。ただし公式ドキュメントによれば、そのファイルの所有者は個人のままです。担当者のアカウントが削除された場合の扱いが、共有ドライブに置いた場合とは異なります。共有の範囲と所有者は別の話として整理することをおすすめします。

公式ドキュメントには移動の手順が記載されています。ただし、移動先の共有ドライブの管理者権限が必要であること、他組織が所有するファイルは移動できないこと、一度に移せる件数に上限があることが記載されています。まとめて移すことを前提にせず、置き場所を先に決めてから運用を始めるほうが負担は小さくなります。

していません。この記事は、当社グループが自社で利用している中で確認した内容を公開しているものであり、サービスのご案内ではありません。導入や移行の可否については、公式ドキュメントおよび提供元にご確認ください。

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